Highway of Night (Act.10)

 マモル、マイ、アツコ、ゴリラの4人は大手化粧品会社のお坊ちゃんマモルのコレクションの1台であるフェラーリFFで先に首都高の大黒ふ頭PAに来ていた。運転はゴリラにやらせたようだ。
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マモル:オメェ運転やばいよ?マトモにできねーの?
マイ:あれわないわ・・・。
アツコ:うぇ、まぢ吐きそ。

アツコは口を抑えながらトイレへ直行した。

ゴリラ:だってフェラーリなんか慣れないし。
マイ:慣れとかその前にスキルがないんぢゃない?
マトモ:だね!笑笑

もはやゴリラは黙っていること以外に何もできないでボー、と立っていた。しばらくするとアツコが戻ってきた。

マイ:お帰りー!
アツコ:ただいまー!

マモルはスマホでLINEしていた。

マイ:ケイとLINEしてるのー?
マモル:うん。
マイ:どんな感ぢ?

マモルはマイにスマホのスクリーンを見せる。そこには、「もうすぐで着く」という文字があった。

マイ:へぇ、あっちゃん!ケイもうすぐだって。
アツコ:まぢー?まだかなー。

すると、遠くからボクサーサウンドが聞こえる。ケイのインプレッサだ。ケイはマモルのフェラーリの隣に停める。

ケイ:おまたせー
マイ:来たー!
アツコ:おお!
マモル:遅ぇよ!笑
ゴリラ:ケイー笑

インプレッサから降りたケイを4人は囲む。

マモル:ぢゃー行くか。
マイ:ぢゃーあたしケイのインプに乗るー
アツコ:あ、わたしもー。ゴリラの運転やだしー。
ゴリラ:オイ。
マモル:俺もこっち行くわ。ゴリラ、俺のフェラーリ事故らすなよ。
ゴリラ:マモルまで・・・。

3人はケイのインプレッサに乗り込んだ。ケイも乗り込みエンジンスタートさせる。

ケイ:オメェら乗ったら車重が重くなるだろーが。乗るんだったらダイエットくらいしとけよ。
マモル:うっせーよ。マイとあっちゃんが可哀想だろ。
マイ:充分軽いもん。
アツコ:そーだ、そーだ。

一方、ゴリラは1人寂しくフェラーリFFに乗り、エンジンスタートさせる。

ゴリラ:いじめだ・・・。

 インプレッサが走り出すと続いてフェラーリも後を追い、首都高湾岸線に出る。すると、ケイはアクセルを強めた。

ケイ:ぢゃーな!ゴリラ!笑笑
マイ:イエーイ!笑笑
マモル:あばよ!笑笑
アツコ:笑笑

フェラーリは距離を離される。

ゴリラ:調子乗りやがって・・・バトルしようってか。

ゴリラもアクセルを全開に踏み加速する。すると手加減していたインプレッサは距離を詰められる。そしてインプレッサに向かってパッシングし始める。

ケイ:は?笑笑 まぢ調子笑笑

インプレッサ対フェラーリのバトルが始まった。

ーつづくー